カテゴリー「映画・テレビ」の3件の記事

調査捕鯨とオーシャンズ

  映画「オーシャンズ」を観て思うところがあったので、ブログに書こう書こうと思ってたのに忘れてました。
  罪山さんの「これは偽善だ!(映画『オーシャンズ』を観て)」という記事を読んで思い出した。

  以下、大いにネタバレしますのでご注意をば。

  オーシャンズ、映像はすんごいいいんですよ。スクリーンいっぱいの水平線と、高くてどこまでも続く波が爆音立てて押し寄せる絵には、地球の力強さと人間のちっぽけさを感じさせられます。
  海底には見たことのない植物が生えてて、そこに住む変わった生き物を次から次に「どうやって撮ったの?」と思えるほど近接した絵で見られるのも新鮮。「アバター」は架空の星をCGで再現してるけど、地球の海底にもそんな世界があるわけです。深海魚には確か、モンスターとか怪獣なんかの元ネタになってるのもいるんだっけ。あとアザラシがかわいいんだ、これが。

  散々そういう映像が出てきて「癒された」気分で見入ってると、突然「自然を守ろう」的なメッセージと、魚を獲る網に鯨やイルカ、アザラシなどが誤ってかかってしまい、もがいてる絵を見せられます。漁をするのは東洋人。前後して、乱獲で絶滅した生き物の話があり、捕鯨船から鯨に銛が撃たれる様子を見せられます。
  日本人としては、けっこうひっかかります。だって、映画の構成的に、「こういうことの繰り返しで絶滅してるんです」というよりは、「こんな美しい生き物たちを残酷なことに殺してる人がいるんですよ」というメッセージにとれてしまうから。前者のメッセージのみを入れるなら、絶滅に至るまでの記録映画みたいにしないと難しいだろうけどね。

  また、前述の網にかかったイルカ、鯨、アザラシ(と、ヒレを切断されて海に戻されるサメ)は実はロボットであることが監督のインタビューで明らかにされてます。罪山さんが突っ込んでるのはこの部分ですね。

  あっしが書こうと思うのはちょっと別の話です。
  主に捕鯨をしない国で、捕鯨反対の運動が盛んです。日本の捕鯨船が捕鯨反対団体の船に襲われることもあります。ニュースになったのも1回や2回じゃないので、おそらく知ってる人も多いはず。先に書いておくと、あっしは、こうした暴力を行使しての反対運動は卑劣なやり方だと思います。

ニュースでよく書かれるのは「日本の調査捕鯨が、捕鯨を反対する団体に妨害された」といった文面。
  これを見て「調査捕鯨って何?」って思いませんでしたか。

  調査捕鯨は、国際捕鯨取締条約(ICRW)で認められている、生態系を調べるなどの科学調査目的の捕鯨。
  よくわからないのは、調査後の鯨を完全に利用することが条約で定められている点。要は鯨の肉などはあとで販売され、食べられるなどして利用されるということです。ちなみに南極で調査捕鯨が始まったのは、南極で商業捕鯨が禁止された翌年から。
  調査捕鯨が「鯨を食べるために獲るもの」ではないものの、結果的にそうなってるんじゃないの?というわけで、見てみたのが捕鯨協会の公式Q&A。「日本の捕獲調査については、擬似商業捕鯨という指摘がありますが・・・。」という質問、まさにあっしが知りたかったものです。丁寧な回答があります。

  「捕鯨問題Q&A」(日本捕鯨協会)

  そういうわけで、何が言いたいかと言えば、捕鯨反対運動の矛先は「科学的調査のための捕鯨」ではなく、その裏にある「実はこのあとおいしくいただきました」って部分だと思うんですね。で、あっしは別に食べてたっていいじゃないと思うんだけど、「調査捕鯨が妨害された」って伝え方の日本の報道には、字面的に「研究目的なのに妨害してくるよこの人たち!」みたいな主張がされてるように感じて、相容れないのだった。
  日本人に捕鯨問題にもっと興味を持ってもらうためには、調査捕鯨って何?ってところから知ってもらうほうがいいと思うわけです。日本のマスコミの立場からしても、捕鯨反対派の立場からしても。何せ、もともと捕鯨問題の議論には本質と離れたノイズがたくさん紛れてて、それがお互いを理解できない原因にもなってるようだから。

  用語からして難解な捕鯨の話ですが、ほんとに複雑怪奇なことになってるので、興味のある方はWikipediaをご覧ください。史実と、中立の立場での分析を淡々と述べる感じでまとめられてます。

  「捕鯨」(Wikipedia)

  「捕鯨問題」(Wikipedia)

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アバター The Game 英語版 体験版

  アバター、2回目を観てきました。スクリーン右端に出るナヴィ語の字幕を読むため、スクリーンに向かって右の端のほうに座り、主にナヴィの表情を穴が開くほど注視。立体視できることと同じぐらい、3D CGのモデルがリアルな表情を見せることもこの映画の見所だと思います。
  ところで、映画館によって3D眼鏡の仕様が違うみたいです。ワーナーマイカルの映画館では使い捨ての新品をくれたんですが、今回はレンタルでした。レンズに曇りのない新品のほうが見やすい気がします。

  さて、表題のubisoftの「アバター The Game」は、映画の2年前のパンドラを舞台にしたゲームです。海外レビューでは50~60点台のダメ評価がされてる一方、日本では2ちゃんねるやAmazonの購入者レビューなどでそこそこ良反応が見られます。ただ、残念なことにPCの日本語版が出てないんだよね……。

  あきらめるべきか、Steamで英語版を買うべきか。考える材料として、英語版の体験版をプレイしてみました。
  英語版の体験版は4Gamerでダウンロードできます。操作方法も同ページに書いてくれてます。 

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  体験版はここから開始。映画でも活躍した輸送機を操作してラピュタを探します。もといラピュタは探しません。リヴェーヌ岩塊群サイトも探さない。

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  体験版の公開時期も関係してるのだと思うけど、体験版ではアバターにはなれず、星の生き物はみんな敵です。地球の燃料危機を救う使命を帯びてるとは言えど、映画を観たあとだと、ナヴィを撃ち殺すのが辛い。地球の方々を後ろから撃ってみましたが当たりませんでした。正式版では、どちらに味方するか選べるようです。
  AMPスーツにも乗れます。

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  惑星パンドラを歩いて見て回れるのが楽しい。映画のクオリティーにおよぶはずはないけど、架空の世界なのに映画の雰囲気を損なわず丁寧に描きこまれてます。3D対応したディスプレイなら、3D表示もできるらしい。
  絵的な話でしいて言うなら、公式サイトの紹介動画を見た感じでは、ナヴィの表情が乏しく見えるのが残念。映画で使われた、最先端の技術の凄さを感じます。

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  メニューの「PD」ボタンが、百科事典「パンドラペディア」。映画の設定資料集として面白いらしいんですが、体験版では見ることすらできませんでした。
  そして、体験版は波乱を予想させるシーンで唐突に終わります。

  プレイそのものは英語版でも問題なくできそう。でも百科事典は日本語で読みたい。ゲーム本編だけだとたぶん1回遊んで終わっちゃうしもったいないので、もうしばらく様子を見ることにします。

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アバターを観て

  アバター観てきました。
  入り口でチケットと引き換えに3D眼鏡を渡され、迷ったのは「3Dグラスが上か、眼鏡が上か」。

  ここでPoser 6の標準フィギュア、ジェイムス君に登場願いましょう。

3D003   眼鏡の上に3Dグラス。眼鏡の特殊能力「視力強化」が最大限に発揮されますが、3Dグラスのフレームが安定せず、落ち着きません。
3D005   逆転型。立体視を優先させる考えです。眼鏡破損率アップ。ターンごとに破損判定のセーヴィングスローを行う。まあこれも上のフレームは邪魔です。
3D007   じゃあもう優先順位なしで、高速で交互にかけ外ししたらいんじゃね、的な案。3時間安定動作を継続できるかどうか、己の精神力および筋力が試される。
3D012   それなら、フラフープ的なものに眼鏡を固定して回したほうが楽なんじゃね、的な案。
3D013   輪を共有してみんなで回せばもっと楽なんじゃないか。
3D014   いっそのことこの星ごとこの輪の中に入れちゃえばいんじゃね、的な。
3D006   よくわからないけど、とりあえずいっぱいかぶせとけ、みたいな。
※今週の「いいとも選手権」でまさにこんなゲームをやってたようです

  うーむ、洗練されたネタを作るのは苦手なのだ。現代生活様式学会の人なんかはさらっとまとめそうなお題ですね。

   で、何の話だっけ。
  前置きが長くなりましたが、アバターはほんとに見といてよかった。ネタバレを避けつつ少しだけ感想を書いてみる。

  奥行きがある映像の新鮮さは強烈だけど、自分では序盤で慣れたつもりでいました。でも油断した頃に、ものがこっちに向かってくるシーンで反射的に体をひねってよけてしまい、思い出すと恥ずかしいぐらいのけぞってよけてしまい、立体視がごく自然にされてたことに気づかされました。
  キャメロン監督はもう3Dでしか映画を撮らないらしくて、記憶が正しければ次回作は「銃夢」の実写版("Battle Angel")のはずで、クズ鉄町の喧騒に入り込める日が楽しみ。
  アバターの大成功のおかげで3Dのテレビやディスプレイが増えそうな気配があるけど、立体的な空間を扱う入力デバイスもあわせて普及してほしいところ。3D造形ソフトも、インターフェースが3Dになれば直感的な操作ができるようになる。それこそ粘土をこねるようにものが作れるようになるはず。

  3D造形といえば、映画のどこまでがCGなのか知らずに観てて、あとでパンフレットの解説を読んで、複雑な撮影方法を知りました。ナヴィの表情も俳優の演技が元になってるって知った上で、もう1回観たい。もう3回ぐらい観たい。

  眠る間だけ「アバター」になれる仕掛けは、オンラインゲームなどの仮想空間周りで起きることと重ねながら観てしまった。仮想空間内でこそ自分が必要とされるなんて、ネットゲームにどっぷりはまる人たち、いわゆる「ネトゲ廃人」には至福以外の何者でもないね。もちろんそれは、仮想空間内では自由でいられることが前提になるけれど。

  ゲームといえば、ubisoftがアバターのゲームを出してます。舞台は映画より少し前で、研究機関RDAとナヴィの戦争もののようです。映画を見終えた直後、映画の余韻がある間はゲームにも興味津々だったけど、ちょっと様子見中。

  さて、この記事のオチは「観終えたときにナヴィがキレイだとかカワイイだとか思えるようになったって? 『アバターもえくぼ』なんて言うからネエ。おあとがよろしいようでテンツクテンツク」とかにして終わろうと思ってましたが、これを見てやめました。

  "アバターもえくぼ" に一致する日本語のページ 約 102,000 件(Googleの検索結果)

  やめましたとか言ってもう書いてるけど。

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