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 部屋から出ると、風景が一変していた。道が雪道に、空が雪空に、屋根が雪屋根に、ビルが雪ビルに。
 雪傘をさした雪人間の行き交う雪歩道を、足元を滑らさないよう真下を見ながらそろそろと進む。雪人間が雪のブレスを吐いている。ブレスを浴びた看板が一枚、見る見るうちに雪看板に変化した。

 仕事が終わってオフィスから出ると、また風景が一変していた。雪道も雪空も雪屋根も雪ビルも溶けて流れ出し、漆黒の水に変わっていた。溶け出した私の手が雪傘を持っていられなくなり、雪傘が落ちて少し転がってつぶれた。流れ出した腕時計を見ると、0時を少し回っていた。水の流れる音だけが聞こえた。

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