Life is Strangeを考える会

 お気に入りゲーム棚に新たに陳列されることになった Life is Strange ですが、話運びで気になった箇所が二つありました。全体的な演出や美術が洗練されているため、小さな矛盾が余計に気になるのかもしれません。ここでは、時間移動そのものにパラドックスがあるという話は考えないことにします。

 以下、作品の大きな「ネタバレ」を含むのでご注意を。

①焼いた写真の問題

 物語を進めると、写真に集中することで、撮影された時間・場所に飛ぶ能力が得られます。
 問題の場面は、この能力を使って過去に飛んではみたものの、元の場所で第三者によって「写真が焼かれたために」強制的に元の場所に戻される、というくだりです。
 タイムリープものでは珍しく、時系列的に未来の行動が過去に影響を与えていることになるのが斬新です。どうしてそんなことが起きるのか。
 ここでは、写真内に移動するのは意識だけで、体は元の世界に残っていると解釈してみます。つまり過去に戻るのではなく、過去を現在から操作している感じです。現在の時間は同じように流れていて、写真が焼かれると意識が戻される、という解釈です。
 ただ、クロエなりウォーレンなりがこの先何十年先であっても、問題の写真を焼くなり破るなりすることがあれば、マックスは元の世界に戻されることになり、そんな危うい設定を残しておくとは考えにくいところ。


②竜巻問題

 物語ラストで蝶の撮影時点に戻る選択は、バタフライエフェクトで世界が壊れることの回避策でした。
 ここでひとつ、疑問が生じます。時間操作の能力を使わずに未来を変えてもバタフライエフェクトが発生するのかどうか。過去に戻ったマックスは本来知らないはずの事実をいくつか知っているので、それができてしまいます。
 このマックスは、クロエがネイサンに撃たれた以降の「本来の」未来を知りません。したがって自分のどの行動が未来を変えてしまうのかわからない状況にあり、いつ変えてもおかしくない状況です(実際には、過去に戻ったあと、物事は(偶然)理想通りに進んだように見えます)。
 いっぽう、時間操作さえしなければいいのなら、マックスには未来を変えられるチャンスがあります。あくまで可能性ですが、クロエがネイサンに撃たれる前に物陰から出ていけば助けられた可能性があります。これはプレイ中にも気になってもやもやしていました。

 結局のところ、身も蓋もないようですが、蝶の写真を撮ったあと以降の経験は、時間操作の能力含めてすべて幻覚だったという解釈が好きです。親友の死を目の前にしてどうにかこの現実を回避できないものか考え続けた結果、生み出した妄想だったという解釈です。


※追記 「Hospital Ending」(Wikia)について

 エンディングの候補として、ネイサンに撃たれた後のクロエの病室が用意されていたという裏話。ひょっとすると、能力を使わずにクロエをかばうという選択肢があったのかな?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Life is Strange

 Life is Strange は2015年発売の、時間の巻き戻し能力を使って進めるアドベンチャーゲームで、高評価のレビューが多いので気になって買ってみました。でもカメラ操作が思ったより煩わしく、序盤の序盤で中断して、漬物石を載せて一年ほど寝かせていました。
 ひょっこり思い出して再開したところ、クロエが物語の中心にいることに気づいてからは面白さが加速して止められなくなりました。巻き戻しを使うパズルは単調にならない工夫がされていて、たまに裏切りがあって楽しい。それで一気にエンディングまで進めました。

 ぐす。ぐす。うう。うううう。うわわーん! 号泣である。自分の学生時代の記憶と重ね合わせて、どちらももう戻ってこないんだなあと思うと切なくなって泣いた。
 クリア後には指定品の撮影というやりこみ要素があって、そのためにリプレイ開始です。結末を知った上でリプレイすると、ちょっとした場面でまた泣ける。ぜっ…たい…に……死なせないッ……!! ぶほっ(鼻血)。でも撮影もそんなに数はないのですぐに終わってしまい、現在放心状態であります。このやり場のない情熱をどうしたものか。


 続編がすでに開発中らしいのだけど、マックスとクロエの話ではないと知って一喜一憂する羽目になった。

† まどか☆マギカとの共通点について
 考えてみると単に、「バタフライ効果を端的に表すのに竜巻はわかりやすい」というだけのことかもしれません。いずれにしても、最終問題の解消法がまったく違うのが面白いと思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

RMT業者現る

  Elder Scrolls Online の早期アクセス中、彼らを見かけました。彼らがスタンバっていました。

ESO_001

「ゴールド売ります。五分以内にメールでお届け!」

  こんな発言でチャットウィンドウが埋まります。上の例はおとなしいほうで、同じURLが10行並ぶこともあります。キャラクターを変えながら繰り返していて、プレイヤー同士の会話が見えづらくなります。 
  リアルマネートレード(RMT)の業者です。ゴールドファーマーです。ゲーム内通貨を現金に替えるため組織的に活動する団体です。この時期に、もう販売できるほどのゴールドを集めていることに驚きました(あとでわかったのですが、業者ですらない可能性が出てきました。後述します)。
  あいにく現在 ESO のメールシステムは停止していて、実際にメールでお届けすることはできません。

  それにしても、こんな半分嫌がらせのような宣伝を見て、買っちゃう人がいるんでしょうか。
  当たり前の話ですが、RMTが成り立つのは、RMTを利用する人がいるからです。はた迷惑な彼らを弱体化するためにも、買わないようにしましょう。


(追記)業者ですらない可能性について
  スパム文中のURLを開くとウィルスに感染し、ゲームのIDやパスワードの入力を促されるという話が公式フォーラムに投稿されていました。要は詐欺で、勝手にログインされて根こそぎ盗まれる可能性があります。この対策でメールが止まっているのかな。ご注意を。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ElderScrollsOnline 砦争奪戦の試遊

  Elder Scrolls Online のオープンベータテストの最終週に、PvPである砦の争奪戦に参加できました。

 

考える

  戦争は大陸中央部のシロディールだけで行われます。シロディールは全土が繋がっていて、暗転や処理待ちによる中断なしに行き来できます。
  交戦中の砦や大きな戦いは地図に表示されます。勢力内チャットに入る近況報告と見比べながら次の目的地を決めます。チャットでは隠密に特化した部隊募集もありました。

ESOb_018
パーティに入るとメンバーの居場所が見え、どこに向かうべきか決めやすくなります。「V」印が小さい人はかなり遠くにいます。

 

走る

ESOb_014

  目的地が決まれば、近くの砦から徒歩や馬でぞろぞろと現場に急行します。陽に映える緑いっぱいの坂道を白馬の数十人が一目散に走る様は壮観です。これは感動します。
  出遅れたり道に迷ったりして単独行動になると、道中は心細くなります。馬を走らせ丘を越えたところで敵勢のど真ん中に颯爽と登場してしまったり、ライオン(レベル50)と鉢合わせておいしく頂かれたりすることもありました。

 

暴れる

ESOb_016o

  砦の奪還は文字通り攻城戦になります。バリスタや投石機、破城槌で壁を崩します。防御側はその上に熱い油を注いだり、同じように投石したりして対抗します。
  前後してチャンバラが始まります。ESO は戦闘にアクション要素を取り入れていて、多人数ではさらに忙しくなります。多対一にならないような立ち回りも必要です。
  ESO の職業は4つしかありませんが、取得スキルや使う武器と鎧の組み合わせによって無数のバリエーションができ、人によって得意な仕事が違います。先陣切って大騒ぎするのも味方の援護に徹するのも自由で、決められた役割というものが存在せず、のびのび遊べる印象。ベータが終わってもこの自由さには残ってほしいところ。

ESOb_017o
PC と NPC の見分けが難しい。クエストをもらおうと NPC の正面に立ったら実は PC でおろおろしたりします。

休む

  戦争が一段落すれば、砦の修復、物資補給、報奨の受け取りなどを行って次に備えます。
  死ぬと、仲間に蘇生してもらうか、近くの砦に復帰します。戦場が十分広いため、復活するたびすぐに倒されるような悲しいことはなく、新しく自分のしたいことを決め、行動する余裕がありました。

  とまあこんな感じで、作りこまれた内容にうならされ、お手軽に参加できたことにまたうならされました。母国のクエストはソロで進めて、週末だけ知り合いと戦場に赴くようなこともできそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

The Elder Scrolls Online のオープンベータテスト

  ベータテストの参加権が希望者全員に配られたらしく、うちにも回ってきました。このシリーズでまともに遊んだのはスカイリムだけというにわかファンですが、スカイリムがやたら面白かったので期待が高まります。
  オープンベータテストの実施は3日間だけで、序盤だけを見て終わりそうです。

 

キャラ作成

  例によってキャラ作成に1時間。全体的に絵柄のあくがとれて、普通の人が作りやすくなりました。オークですら、パラメータによっては怪物のイメージから離れた、近所に住んでいそうな人が作れます。

ESOb_001 ESOb_002
NPCの例。ポニーテール女子だが…… 振り向くとオークである。それも言わないとわからないレベルの
ESOb_003 ESOb_004
とっておきのじじいを作ろう 怖い人ができた

ESOb_005 ESOb_006
日本的なエルフを目指す しわも入れ放題

 

世界

  ソロで進めると、スカイリムの続編を遊んでいる気分です。ダークファンタジー定番の邪教やら呪いやら変な人体実験やら禍々しいもの山盛りです。  
  時代はスカイリムの千年前で、タムリエルの地は3勢力によって分割されていて、選んだ種族によってどの勢力に属するか決まります。少なくともレベル10の時点では、旅する場所もクエストも、勢力によってまったく違うものでした。
  地形が変化に富んでいて、各地をただ歩いて見て回るだけで楽しい。昔の MMO に比べて、屋外には敵のいない空間が広めにあり、森や茂み、高低差の多い地形は探索のしがいがあります。歩いていると、新しいクエストや書物、宝の地図、スカイシャード等の収集要素が見つかることもあります。

 

戦闘

  武器の一振りごとに自分で操作します。自動的に攻撃する機能がない分、戦闘が始まれば忙しくなります。1体1体の体力はそれほど多くなく、短期決戦です。
  弓の場合、スカイリムと違って正確な狙いをつける必要はありません。強調表示された敵に対しては、一度弦を引けばある程度視線を動かしても自動で当たります。
  慣れないうちは動き回って別の敵のところに突っ込んだり、倒すのに時間がかかって前に倒した敵が再出現し、ぼこぼこにされたりしました。狭い範囲で立ち回れるようになると、なんだかうまくなった気がします。

  他人が戦っている敵にも攻撃できます。最初に戦っていた人の取得経験値は変わらず、戦利品はプレイヤーそれぞれに現れる、みんな笑顔の仕組みです。最近流行りの「ゆるい協力プレイ」というのはこういうのかな。
  一方シナリオ進行に関わるボス戦では部屋がプレイヤーごとに作られるようで、急にひとりぼっちにされてうろたえました。

  それはそうと、ESOといえば多人数の対人戦が目玉らしくて楽しみにしていたのですが、今回は縁がなく体験できませんでした。

 

その他

  地図を開くなどのメニュー操作をすると、キャラクターもそれに合わせた動作をします。クエストに関係する場所には次から次に人が来て、死体が転がる中地図を眺めたりかばんをごそごそしたりするのがシュールでした。うろ覚えですが、World of Warcraft にもあったかな?

  広域チャットがにぎやかでした。「これってバグ?」という質問が多く(実際に、次の段階に進まないクエストに3つほど遭遇)、他の MMO との比較話や、同時期にリリース予定の FPS、Titanfall の話題も目につきました。

  クエストや書物はすべて英語で、セリフには一部をのぞいて英語の字幕が出ます。クエストは手順ごとに短文のヒントが出るので、すべてを理解せずとも困ることはありません。ただ、奇書や個性のあるセリフは日本語で味わいたいところ。日本語版が出るのかどうか、気になるところです。

  総合して、スカイリムの続編だと思って買ってもいいぐらいの出来でした。これはいいゲームだ。序盤しか遊んでいないのに、ずるずる遊んでしまいそうなやば目の中毒性も感じられました。気をつけよう。

ESOb_008
しょぼいスリッパなども、装備品スロットがほぼ空の初期キャラには財宝のように見えます。このワクワク感を味わえる初期キャラは、実は人生で一番輝いているんじゃないか
ESOb_007

ふと思い立って壁の前でジャンプ。縁を両手でがしっとつかんで乗り越えてくれるようなことは一切なかった。残念

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«続・偽Blizzardから怪しいお便り